広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    ユウベルグループ社長に就任 / 上田 堅司 氏
    NEWSな人
    11月に創業20年 人材育成を一層強化 / アスペック 田川 義之 社長
    安芸高田市、北広島町へ寄付 メッセナゴヤにコンクリ製シンクなど出展 / ナガ・ツキ 長谷川 晴信 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
タンしゃぶ亭 / 長野 淳一 オーナー

広島で珍しいしゃぶしゃぶメインの牛タン専門店。高たんぱく低カロリーな牛タンの余分な脂を落とし、ボリュームがあるのにヘルシーに食べられる。肉は臭みの少ないアメリカ産で、ミリ単位で厚さにこだわる。長野淳一オーナーは、
「女性を中心に、幅広い年齢のお客さんが来店する。全席個室で換気も万全と、徹底したコロナ対策で安心して飲食を楽しめる空間を提供する」
 基本メニューは前菜、厚切り牛タン炙あぶり、しゃぶしゃぶ、デザートなどで6000円。飲み放題に加え、牛タンの炙り刺しやローストビーフなどを加えたプランも用意。飲み放題は地元の日本酒やクラフトビールなど約20種類を取り扱う。忘年会や歓送迎会には全個室を開放して対応し、ケーキや花束も別途有料で用意する。前日までの予約が必要。
「8月に徒歩5分の場所に牛タンラーメンの衝青天を開いた。これからの季節、タンしゃぶ亭で忘年会をした後にシメのラーメンまでセットで楽しんでほしい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区薬研堀2ー3 セントラルゲート7ブロック2階
  • ◆電話:082-248-0678
  • ◆席数:28席
  • ◆平均予算:7000円
  • ◆営業時間:午後5〜12時
  • ◆不定休
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
オオアサ電子 / 長田 克司 社長

子供の頃からカープ一筋。北広島町の大朝地区で育ち、旧市民球場はいつでも来られる場所ではなく、テレビの奥にある遠い存在でした。しかしチームへの愛着は深いです。勝敗によって翌朝のモチベーションが大きく変化してしまいます。これは多くのカープファンが同じようなものでしょうね。
 1983年に当社を創業してからは、さまざまな場面でカープ選手との付き合いが増え、思い出は数え切れません。特に監督まで務めた長谷川良平さんには家族ぐるみで懇意にしていただきました。会社に何度もお越しいただき、ご自宅に伺ったことも。その付き合いから北別府学さんや大野豊さん、川口和久さんらとも交流する機会がありました。佐々岡監督とは会食したことも。まさしく良い人ですね。今のチームでは長野選手を応援しており、私のユニホームは彼のもの。あれだけ巨人で活躍した後、割り切って広島に来て献身的にプレーする彼の心意気が好きです。
 母校の新庄高校の同窓会長を務めています。永川勝浩くんのようにカープだといいのですが、そうはいかない。ヤクルトの田口麗斗くんや日本ハムの堀瑞輝くん、先日のドラフトで巨人入りが決まった花田侑樹くんらは学生の頃から知っており本音は複雑。対戦試合は各選手に活躍してもらった上で最後はカープが勝つのがベストですね。
 毎年、大朝のスポーツクラブでバスを貸し切り球場へ。近年はチケットが取りにくく、数日前から交代で行列に並びます。多くの人が観戦できるように、球団には販売手法の改善を検討していただきたいですね。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
志を立てる

志を立てて、もって万事の源となす。江戸時代末期、現在の山口県萩市にあった吉田松陰主宰の私塾「松下村塾(しょうかそんじゅく)」は塾生の中から高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文ら、その後の新しい日本を導く人物を輩出した。歴史上に有名な小さな私塾だが、その教えから「志塾」と呼ばれる。
 中高一貫教育の叡智学園を誘致するなど「教育の島」構想で成果を挙げる大崎上島町に、昨年4月、新しい教育方針を掲げる高等教育機関「瀬戸内グローバルアカデミー」が開校した。2019年7月に米アトランティック大学理事会が同アカデミーと協働することを決議。1期生2人が約10カ月のプログラムを無事修了し、9月に同大学2年次に編入した。同プログラムは大学1年次の単位を認定。現在は2期生3人が島内で生活しながら学ぶ。アカデミー代表の長尾ひろみさんは、
「文部科学省の認可を得ない私塾で、学部や学科のくくりを廃止した。そうして自分自身の人生を模索し、生きるために必要な知識を自由に選び取るよう促す。海外を含むフィールドワークなどで地域課題を肌で感じてもらい、解決能力を養う。世界で活躍できるコミュニケーション力を身に付けるために実践的な英語力の習得や、プレゼンテーション能力などを重視。自分たちで〝学び〟をつくり上げるうちに、生き方に自信が湧いてくる。小さな志塾です。ボーダーレス化が進む時代の中で、どのような状況であっても世界と主体的に関わることができる人財を育てたいと考えています」
 中央教育審議会委員や広島女学院大学学長などを務めた経験があり、教育理念に、自分だけが利益を上げればよいという考えではなく、自然保護、社会貢献につながるソーシャルビジネス展開の考えが底流に流れる。
 島内の空き家をシェアハウス(学生寮)に活用。長尾さんも一緒に暮らし、学生の生活に寄り添う。島内全体をキャンパスに見立てて公共施設や図書館を利用しながら、フィールドワークや地域企業の有償インターンシップなどで経験を積む。英国グローバルNGOヘルプ・エージ・インターナショナルの理事やエジプトの国家開発マスタープラン策定支援者、国内外の研究者らによる授業も行う。
「瀬戸内海の島という恵まれた自然環境で、学生たちは果樹園で土を耕し、かんきつ類を有機栽培。草刈り一つとっても試行錯誤しながら汗を流し、丁寧に実を育んでいく体験が大事だと思う。ヒューマンエコロジーはこうした環境に身を置き、肌で感じることが第一歩。パソコン画面に表示される知識だけでは真に身に付かない」
 10月には原発事故に遭った福島でフィールドワークを実施。国の有識者会議の資料を読み込んで現地インタビューを重ね、エネルギーと環境問題について考えた。
「多くの自然環境問題や社会課題にはどう立ち向かうべきなのか。この問いに対して簡単で明確な正解はない。まずは実践を通じて課題意識を持つことから始め、自分なりの答えを見つけることのできる考える力が求められている。それを行動に移し、挑戦していくことこそが、ソーシャルビジネスの創出につながるのではないでしょうか」

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